2回目の“りん(仮名)”は、ちゃんと俺を見ていた気がする(気のせいでもいい)

あの一戦から数週間。
マッチングアプリで出会った“りん(仮名)”との初対面は、完全にこっちの空回りで終了した。彼女は美しすぎて、俺は喋りすぎて、何一つ伝わらなかった。「また連絡しますね」と言われたけど、当然、彼女からのメッセージは来なかった。

だが、俺はメンタルが強い。というか、現実を受け入れすぎて逆に笑えてくるタイプだ。で、3週間後。勇気を振り絞って、いやもう開き直って「最近どうしてる?」とメッセージを送ってみた。

まさかの即レス。

「おひさしぶりです〜最近ちょっとバタバタしてました☺️」

スタンプつき。絵文字つき。もしかして、これは社交辞令じゃなく、“人としての最低限”よりちょっと上の対応か?

そこから数往復のやり取りを経て、なんと二度目のお誘い成功。今度はランチ。夜じゃない。つまり「時間は限定されてますからね」っていう意味だ。期待はせず、でも全力で挑む。俺は戦場へ向かう兵士のような気持ちで、ユニクロからZARAへランクアップした。

2回目のりん(仮名)は、やっぱり美人だった。でも、どこか前より柔らかい雰囲気があった気がする。いや、単に昼だからか?昼のりんは夜より威圧感が薄い。

そして今回は学んだ。喋りすぎない、聞き役に回らない、“普通に会話する”ことを目標にする。結果、意識したのは3つ。

  1. 相手に質問したら、ちゃんと“自分の感想”も添える。

  2. 「すごいですね」はNGワード。代わりに「それって疲れません?」で少し砕く。

  3. 沈黙は怖がらず、コーヒー飲んでやり過ごす。

結果、彼女が「最近パン作りにハマってて〜」という謎の女子トピックを出してきたとき、「焼くときって温度とかコツあるの?」と返せた自分を褒めたい。たぶん、前回だったら「へえ〜パンですか!すごいですね!パン!」とか言ってた。(何がすごいんだか、、、)

そして、1時間半後。「今日はありがとうございました」とりんが微笑むと、俺も自然に言えた。「こっちこそ。なんか、前よりちょっと話せた気がする」。

そのとき、彼女が言った。「うん、前回よりちゃんと“会話”って感じだったね」。

それだけで、もう勝利。大勝じゃない。でも、前回“背景扱い”されてた俺が、今回は“会話の相手”に昇格した。それでいい。それで、いいのだ。

その後、メッセージの返信は…前よりちょっとだけ早くなった。もしかして、ほんの少しだけ、彼女の「興味ゾーン」に片足突っ込めたのかもしれない。たとえ、その先がまた「既読スルー沼」でも、俺は戦った。ちゃんと、会話した。

美人と話すには、戦略がいる。でも何より必要なのは、自分を取り戻すことだと学んだ。彼女の横に座っても、自分を捨てない。俺は俺で、彼女は彼女。それが“対等”の第一歩。

そして今、3回目の誘い文句を、どう切り出そうか悩んでる最中である。









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