インスタ広告でみた会員制フラワーバーの幻想と現実のあいだ3

正直な話、やられた。

インスタの広告で見たあの夢みたいな花畑は、一体どこへ消えたのか。
いや、確かに花はある。色とりどりの花が咲き誇っている。

でもな、なんだろう、この胸に渦巻く「違う」感。

インスタのあの画像、どう考えても魔法かかってるだろってレベルだった。
光がふわっとしてて、花が無限に続いてて、女子がニコッと笑ってる。
あの広告を見たとき、こりゃ「間違いない」って確信したもんだ。
こっちとしても、狙ってる女子を連れて行く場所に妥協はできない。

だからこそ、住所非公開会員制フラワーバー。これだと。

だけど、現実はどうだ。エレベーターのドアが開き、店内に招き入れられた瞬間に、早くも「ん?」ってなった。
なんかこう、花が少ない。いや、あるにはあるんだけど、ボリューム感の問題?
インスタでは上から下から右から左から花が波打ってた。
360度お花に囲まれて、お花の影からかわいい天使がいたずらっぽい笑顔でキャッキャしてくる、天国って多分こんなとこ〜みたいな感じだったのよ。

リアルは、ガーデニング好きのおばあちゃんが、お花いっぱい並べてみました〜みたいな素人感。いや、別におばあちゃんは悪くないんだけど、、

心の中で「ああ、終わった」と思ったよ。なんとかリカバリーしようとして、「オープンしたばかりだからかな?」とか言ってみたけど、
その場しのぎ感が自分でも伝わってしまう。

女子が頼んだ飲み物はノンアル。
次がないことがその時点で確定した。

↓コチラであれば、そんな失敗は起きないと思う





インスタ広告でみた会員制フラワーバーの幻想と現実のあいだ2

場所はストリートビューで押さえた。

雑居ビルの地下2F。

女子にはちょっと飲み直そうとしか伝えてない。

店に入った瞬間の恍惚感のためには、こういった地味な演出は必要。

ビルに入る。

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エレベーターのボタン(B2)を押す。しかしながらエレベーター内に貼られているテナント一覧には何も書かれていない。

住所非公開なのだから当然か。

知っている身からしても何も表示のない階に行くのはドキドキした。

女子も「え? 間違い?」とばかりにこわばった表情。

ここまでは完璧。。

エレベーターが停まる。

さあエレベータよ、その扉を開け。

 

 

つづく

 






インスタ広告でみた会員制フラワーバーの幻想と現実のあいだ

少し前の話。

インスタで流れてきた広告。

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「完全会員制」「真夜中のフラワーパーク」「BAR」「住所非公開」

ワードだけで完全にモテ!もうこれ以上ないくらいモテ!

狙ってる女子を連れていけば、もう絶対勝ち確!

速攻で会員権をポチ。

オープンを今か今かと待ち望んで、もうお預け状態でよくわからない汁はダラダラ・・・

やっとオープンのお知らせ!

注意事項として「オープン当初混雑が予想されるためコースのみのご利用おひとり様15000円ほど」とのこと・・・

3杯のカクテル飲むだけで15000円・・・

待ったよ、すーごく待った。しょうがない、必要モテ経費!

インスタ広告でみた、あの夢みたいなお花畑。。

女子は潤目で、そっと肩に頭を、、、

「この 後、、、、どう する、、??」もうアナタその気ですよね?といわんばかりのタメ全部盛り経費!

すぐ予約した!もちろん女子の予定も抑えた!

そして、予約の日をついに迎えた!

・・・つづく